プロジェクトストーリー

仲間を信じ、お互いに切磋琢磨しながら目標を達成する。
その素晴らしい体験が、人を大きく変えた。

中国への事業展開は順調。
だからこその悩みが

2010年のある日、志村は上海の空の下にいた。現地でビジネスパートナーを開拓し、エンドユーザに自社サービスを紹介するためだ。志村は何度も出張で中国を訪れ、点から面に広げる活動を続けてきた。着実に実績は上がっている。しかし、それはもう限界だった。
「通いながらでは話にならない。うちの特徴は何だ。お客さまと本気で向き合うことじゃないか。日本のことは任せて、中国の地に足をつけて活動すべきではないか…」上海の空を見上げながら、志村は考えた。しかし、当時のイー・ファルコンは、グローバル展開と同時に、日本の事業の確立も推進中。現実的には、とうてい無理な話だ。
そんなとき現れたのが、中国人の許。2013年に中途採用でイー・ファルコンに入ってきた。「彼女に手伝ってもらおう」。こうして、中国の顧客開拓は二人三脚で行うこととなった。

大型プロジェクトが始動。
この手の開発はお手のもの?

2016年5月。中国のある日系企業を訪問したとき、総経理(会社の代表者)から「ローカルの社員に権限を委譲したいと考えている。しかし、ローカルの社員の誰がポテンシャルを持っているか分かりづらい。それが見えるツールを開発してくれないか」という相談を持ち掛けられた。
許は「同じような悩みを抱えている日系企業は多い。そんな便利なツールがあれば、中国に広く展開できる」と考え、このトップ直結のプロジェクトのリーダーを引き受けた。
「こういった依頼は日本でもたくさん経験してきた。これまでのノウハウを使えば、そんなに時間はかからないだろう」考えていた。ところが…。

何としてもやり遂げる。
強い想いで難関を突破。

開発を始めてすぐに壁にぶち当たった。総経理が求める人材像をなかなか可視化できない。基準が決まらないとツールはつくれない。志村も許も、内心焦った。自分たちも納得がいく内容を提案しても、社内から合意を得られなかったり、総経理はOKしても、本当にそれでいいのか疑問が残ったり。ローカル人材の特性を調べようにも、イー・ファルコンが保有しているデータベースでは、中国人のデータの数に限りがある。
お客さまだけでなく、パートナー会社とも議論を重ねる一方、現地の日系企業を集めてHRの懇談会を開き、日本で提供してきた価値が役立つのか意見交換したりもした。そんな努力の中でようやく仮説が生まれ、2016年7月に上海でセミナーを開催。多くの会社が集まる中でプロジェクトを公開した。同時にポテンシャルの設計を進め、実データも取りつつ、幾つかの企業の意見を聞きながら、同年12月、ようやくパイロット版に辿りついたのだ。
開発した商品は、人材をポートフォリオ上で理解し、優れた人材を発掘するというテーマで、コンサルテーションがベースとなるもの。社員を評価するアセスメントの受検を通じてデータを収集し、その位置関係を表すものが経営者に対する報告書となりつつ、これをベースに人事施策を検討するという流れだ。あとは、このパイロット版を磨き上げていく工程に入る。

人は変わる。
国や文化の違いは関係ない。

許は中国で働いた経験があり、今、日本でも働いている。2つの国には働く姿勢に大きなギャップがある。中国は、ただ言われたことだけやればいいという発想。会社に行くのは生計を維持するため。許にも最初は、確かにそういう意識はあった。「自分の仕事だけしっかりやっていればいい」と。しかし、イー・ファルコンに入社して、仲間を信じ、お互いに切磋琢磨しながら同じ方向を目指して目標を達成する素晴らしい体験の中で、彼女は変わった。「いくら不満があっても、自ら変わらないと何も変えていけない」。そう気づいたのだ。志村も、許の変化には驚いた。「自ら変わって周りを変える。それを体得して体現している」。許に出逢えたことに心から感謝した。

やがて芽生えた
2つの大きな構想。

2017年1月に、イー・ファルコンは上海に拠点を新設。「託すに値する人材だ」と判断した志村は、その責任者として許を指名した。そして、許には中国の人と組織の課題を解決する以外にも、2つの大きな構想がある。
中国の学生は両親や祖父母から指定された道を歩むのが大半。高校でも、何のために勉強するのか、何になりたいのか分からないまま通っている状態だ。「彼らに、しっかりと夢をもって人生を歩んでほしい」。高校生の進路の支援が許の1つ目の構想だ。 また、大学生が就職するときに、中国では日本のように新卒向けの情報が手に入らないため、混とんとした状態で就活と採用が行われている。「それをうまくマッチングしたい」。ある大学に話を持ち掛け、こちらの構想も進行している。
「高校生の進路支援、大学生の就職支援、企業のHR支援。3つの目標を彼女なら必ず実現するだろう」。志村は、わずか3年でこんなにも変わった許を頼もしく思い、またそれがやけにうれしかった。

Works

仕事紹介

Entry Form

エントリーフォーム