導入事例インタビュー
【エースコック株式会社】適性検査を「ポテンシャルディスカバリー」へ。イノベーションを生むデータ活用策
適性検査を採用時のスクリーニングのみに使用しており、入社後の配置や育成といった実務にデータを活用できていなかった。
過去に実施したハイパフォーマー分析結果が更新されず、蓄積された人材データの活用が属人化して形骸化していた 。
面接官が直感的に評価できるよう数値を偏差値表記にカスタマイズし、現場でのスムーズな運用開始に向けて準備を進めている。
eF-1Gとカオナビのデータ連携を活用し、個人のポテンシャルと実際の業績を掛け合わせた定量分析を実施していく予定である。
データに基づく戦略的配置によって属人的なマネジメントから脱却し、新たなイノベーションを生み出す組織づくりを目指している。
日本とベトナムを拠点に、世界40カ国以上で即席麺を展開するエースコック株式会社。
同社には「人が良く温かい」という魅力的な社風が根付いています。一方で、適性検査を採用時のスクリーニングのみに使用し、入社後のデータ活用ができていない課題を抱えていました。
人事制度改定を機にeF-1Gを導入。今回は、「人事とは人と組織の可能性を最大化させる仕事」という熱い思いでこの変革を牽引する、総務人事部人事課係長の本田氏にお話をお伺いしました。
タレントマネジメントシステムとの連携を見据えた、個人の潜在能力を発掘する「ポテンシャルディスカバリー」実現に向けた挑戦をご紹介します。
組織の魅力を業績に直結させる。「スクリーニング」からの脱却
まずは御社の事業概要と社風について教えてください。
本田様
弊社は国内をメインに即席麺を製造・販売しています。ベトナムにも現地法人を持ち、そこから世界40カ国以上に展開するグローバル企業です。売上の約7割を海外が占めています。
社風としては、「人が良い」「温かい雰囲気がある」という2つの特徴があります。私がこれまで100名以上の社員にアンケート・インタビューした際も、全員が同様の回答をしました。経営層の考え方や人柄が、社内に自然と浸透しているのだと感じています。
適性検査の活用方法を見直された背景を教えてください。
本田様
適性検査をスクリーニングのためだけに使うことに、ずっと違和感を抱いていました。検査結果には個人の特性に関する非常に良いデータが揃っています。それにも関わらず、採用以降の育成や配置に全く活かせていない状況でした。
実は私が人事に配属される前にも、一度ハイパフォーマー分析が実施されていました。しかし、その結果も「ハイパフォーマーの特性に近い応募者を合格にする」という採用時の基準としてしか使われていませんでした。入社後に活かせていない状況では、優先してハイパフォーマー分析を実施する意義が見出せず、過去のデータを使い回している状態でした。
そこで、現在進められている人事制度改定のタイミングが重なったのですね。
本田様
はい。従来の職能資格制度から役割等級制度へと移行します。求める人材や必要なスキルが明確になっていく中で、適性検査のテスト結果を使わない手はないと考えました。
弊社の人事部門は5名体制で人事の全領域を対応しています。これまでは業務の効率化が最優先でした。しかし、このままでは人事がただの「記号」や「ラベル」になってしまいます。人事の本来の役割は、人と組織の可能性を最大化させることだと考えました。
決め手は「ポテンシャルディスカバリー」。個人の特性を可視化する
本田様が大切にされている「人事とは人と組織の可能性を最大化させる仕事」という想いは、弊社の「ポテンシャルディスカバリー(潜在能力の発掘)」というミッションに非常に通ずる部分があると感じます。数あるツールの中から、なぜeF-1Gを選定いただいたのでしょうか。
本田様
ポテンシャルを重視して活用できるテストという意味で、非常に惹かれたからです。視覚的な見やすさや、テスト項目の網羅性が高かった点も理由です。面接での利用だけでなく、本人へのフィードバックや上司向けのアドバイスなど、多様な使い方ができると感じました。
私自身、周囲の人に支えられて困難を乗り越えてきた原体験があります。弊社には「人の良さ(=互いを支え合う組織風土)」という素晴らしい強みがありますが、それが事業価値の向上に直結しきれていないもどかしさもありました。社員一人ひとりの隠れたポテンシャルを発掘し、その能力を最大限に活かせる環境を作りたい。その目的を実現するためのツールとして、eF-1Gの細やかな特性データが役に立つと考えました。
現場を巻き込む運用設計。カオナビ連携と偏差値表記へのカスタマイズ
本格的な運用に向けて、社内でどのような準備や工夫をされていますか。
本田様
まずは面接シーンでの利用に向けて、テスト結果の表示方法を改善していただきました。初期段階では、ストレス耐性などの結果が点数で表示されていました。しかし、「60点だから何なのか」がパッと見て分かりづらいという懸念がありました。
そこで、面接官が直感的に判断できるよう、結果を偏差値ベースの表記に変更していただきました。それによって、「50あれば平均的、60あれば高め」と一目で判断できるようになりました。初めて結果を見る面接官でも非常に使いやすいです。現在はその基準をもとに説明資料を配り、社内運用の準備を進めています。
現場へ浸透させる上で、タレントマネジメントシステム(カオナビ)との連携も意識されていますか。
本田様
はい。カオナビとのデータ連携は社内を説得する上で非常に大きな鍵です。現場はカオナビをメインで使うことが決まっています。そこにeF-1Gのデータが入ることで、採用だけでなく既存社員のポテンシャル把握にも使えます。「一元管理できて便利だ」と現場にメリットを明確に提示できる点が大きいです。

現場の方々に価値を理解してもらうための情報展開は、どのように工夫されていますか。
本田様
利用シーンがイメージできないと、現場は自分事化できません。そのため、説明書の中から「ここのページだけ見ればいい」と、本当に必要な情報だけを絞って伝えています。「よく分からないから使わない」という事態を防ぐための工夫です。
データを起爆剤にイノベーションを。人と組織の可能性を最大化する未来
eF-1Gの適性データと、カオナビの業績データを掛け合わせることで、どのような成果を期待されていますか。
本田様
本人のポテンシャルと実際の成果が連動しているか、定量的に追えるようになります。傾向が視覚的に分かれば、これまでの感覚的なマネジメントとは異なるアプローチが可能です。データを共通言語として、1on1などのコミュニケーションにも活かしてもらいたいと考えています。
採用だけでなく、入社後の配置や育成にデータを活用していくのですね。
本田様
はい。これまでは文系なら営業、理系なら開発といった大枠の配属がほとんどでした。定期異動も慣習的な要素が強かったです。これからは、個人の適性に合ったポジションに戦略的な配置を行いたいです。
弊社には「ワンタンメン」「わかめラーメン」「スーパーカップ」「スープはるさめ」といった長年愛されている大ヒット商品があります。この個人の特性データ活用を進めることで組織に新しい風を吹き込み、次なる大ヒット商品を生み出すための起爆剤にしたいと考えています。
最後に、適性検査の活用に悩む他社の人事担当者へメッセージをお願いします。
本田様
適性検査をスクリーニングに使うこと自体は、有効な手段の1つです。ただ、そこで立ち止まって悩まれているとすれば、根底には「もっとデータを活用したい、現状を変えたい」という思いがあるはずです。 まずは「何に迷っていて、どうしたいのか」という目的の言語化をしてみてください。
私自身、イー・ファルコンとの対話を通じて目的が整理され、「だからeF-1Gが必要なんだ」と明確になりました。目的を言語化することで、次の一歩が踏み出せるはずです。ぜひ試してみていただきたいです。

